No.36
「子供の食器」

イメージ

今回は子供の食器についてです。

うちの唯人くんも2歳になり、保育園に通っているおかげでだいぶスプーンやフォークの使い方が上手になってきました。
最近ではお箸でごはんを食べる練習も初めています。

昔から子供ができたら、きちんとした食器で食事をさせよう、と思っていました。
食べることは私たちの生活の中でとても重要。
ただおなかを満たす手段ではなく、マナーやコミュニケーション、作ってくれた人への感謝の気持ち、素材への興味など食事の中で子供が学んでいくことがたくさんあると思います。

そんな中で食器のはたす役割はとても大切だと思うのです。
私は、子供にできるだけ「本物」を使わせてあげたい、と思っています。危ないから、使いやすいから、といっていつも同じプラスチックの食器だけを使わせるのは、食事の楽しみを半減させてしまう気がします。

イメージ

もちろん、高い食器使う…とかいうことではありません。
そのときの食事にあった食器やカトラリーを使い分けてあげたい、と思っているのです。

例えば、私の家では小さい時からハンバーグとお味噌汁とごはんをお箸で食べる…ということはありませんでした。
ハンバーグのときはスープとパンかごはん。ただし、フォークとナイフが出てきて、ご飯は平らなお皿に盛られていました。
できるかぎりメニューに合わせた食器やクロスで食事を楽しみました。

今考えると小さな子供にナイフを使わせたり、きれいなテーブルクロスの上で食事をさせるのは、親としては大変だったと思います。
でもおかげで小さい時からテーブルマナーをしっかり身につけることができたし、インテリアやテーブルセッティングで雰囲気を楽しみながら食事をすることで、よりいっそうおいしく楽しく感じるのだということを学びました。

イメージ

我が家では離乳食のころから唯人くんのメインの食器は陶器です。友人からいただいたかわいいピエロの柄で、全部食べきるとピエロたちが出てくる楽しい食器です。

家族のお誕生日や記念日など、ちょっとかしこまったパーティーをするときは、唯人くんにもきちんとナプキンやナイフ&フォークを用意します。飲み物も子供用のワイングラスで飲みます。
カトラリーも本物のシルバーを使わせたりすることもあります。
でもサンドイッチのときはイケアのプラスチックの食器だったり、スプーンだったり…。

子供にもいろいろな素材のいろいろなテイストの食器をたくさん楽しんでほしいと思うのです。

最近はフォークとナイフで食事するのが楽しくて仕方ない唯人くん。
ナイフで一生懸命切って口に運んだお肉を「ん、なかなかおいし!」とか生意気なこと言ってます(笑)

あんまり食いしん坊も困りますけどねえ。

大御堂美唆 公式サイト
http://www.omido.com/
 
ホーム > プロに学ぶインテリアひとくちコラム > バックナンバー > No.36