No.15
Simple is Best
 

 秋も深まり、おいしい食材がたくさんある季節。お料理を作る機会が多い今日この頃です。でもせっかく一生懸命作って上手にできても、器や盛り付けの仕方でものすごく見ためが変わってしまいますよね。和食はシックな焼き物の和食器に、洋食はエレガントな絵付けの器に、デザートは…とそれぞれにあった器を揃えられたらとても素敵だけど、場所も取るし1年に一回くらいしか使わない…なんてことも。そんなとき大活躍なのが「白い食器」です。

 我が家では私が小さいときから真っ白な無地の食器がたくさん常備されていて、和食にも中華にも洋食にもデザートにもうまく使いまわされていました。形や大きさはいろいろでも必ず白の無地。白い食器ってお料理の色が引き立っておいしそうに見えるし、シンプルなのでどんなお料理にも合わせることができるんです。真っ白だけで食卓が殺風景になりそうなら、白の器の下に、更に白の下皿を敷き、間にきれいな色のナプキンを入れてみたり、和食なら笹の葉を敷きこんでみたり…。工夫次第でどんなテイストにも変化可能です。それに更にいいところは、追加で食器を増やして買うときに前から持っているものとちぐはぐにならないこと。そして比較的安く売られていること。

 小さいときから母に「お料理は景色なのよ。」と言われ続けてきました。お皿に、テーブルに四季や風情を景色を描くように表現するのだと。白い器はまるで白いキャンバスのようで、景色を描きやすいんだなーと最近になってやっとわかってきました。後はお料理の腕をさらに磨くべし!

無地のお皿

ホーム > プロに学ぶインテリアひとくちコラム > バックナンバー > No.15