No.13
私の原点発見
 

リナちゃん 先日倉庫の整理をしていたら、小さいときに大切にしていたお人形が出てきました。
 木綿の生地でできたこのお人形、実は私が幼稚園のときに母が手作りしてくれたものです。髪の毛は細い毛糸でできていて、更にまつげまで糸で作ってあります。名前は「リナちゃん」。
 お人形遊びが大好きだった私に、母はたくさんこのリナちゃん用の洋服を作ってくれました。白い花嫁さんのようなドレスや夏用のワンピース、カジュアルはパンツやいらなくなった靴下から作ったセーターなどなど…。
 お人形とは思えないほどの衣装持ちです。専用のたんすまであって、その中に全部服が収納されて取ってありました。

着せ替え服 びっくりさせられたのは手編みの帽子やフエルトで作ったバック、はたまた靴下や靴、下着に至るまで細かい小物まで全て揃っていること!
  そういえば「今日は旅行に行くからパンツスタイル。」とか「お買い物に行くからおめかしワンピース。」といつもこのリナちゃんを持ち歩いて、それぞれのTPOに合わせた着せ替えを楽しんでいたことを思い出しました。
 今考えると、ファッションのコーディネートの楽しさを知った原点は、このお人形遊びだったのかもしれません。 さんざん遊んで汚くなると、母はきちんと新しい木綿の生地を上からかぶせて、きれいに作り直してくれました。
 その度に微妙に毛糸の色を変えて、髪の色が変わったり、お化粧し直して目の色が変わったり…。でも私にとってはずっとずっと大切なリナちゃんでした。
 このままきれいに取っておいて、私にもし女の子ができたら、その子に受け継ぎたいなあとしみじみ思いました。洋服も私がもっとたくさん作って増やしてあげよう!
 でもよく考えるとこのリナちゃん、私よりちょっと年下なだけだから、もう結構いいお歳ですよね〜(笑)

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